【GⅠ特集】 ヴィクトリアマイル 2020

 

こちらはヴィクトリアマイルの特集ページです。

 

 

ヴィクトリアM週から府中競馬場はA→Bのコース変更が行われることになっています。そのためイン前バイアスが発生しやすくなります。

 

 

過去10年で4コーナー5番手以内の馬の成績がこんな感じ▼

 

 

3勝2着4回3着5回

 

 

ですが、4コーナー10番手以下だった馬の成績も▼

 

 

3勝2着5回3着5回

 

 

となっていて、実際は追込み馬の方が若干上回った成績を残しているようです。あまり気にする必要はないなのかもしれません。

 

 

ただ、注意したいのは追込み馬の平均人気が4.77倍であるのに対して、先行馬の平均人気が7.75倍と高くなっていることです。

 

 

人気薄は追込み馬よりも先行馬の方に多く潜んでいるのです。

 

 

それを確認するために、それぞれの上位人気と人気薄の数をカウントすると

 

 

先行馬
∟1~3番人気:3頭
∟10番人気~:4頭

 

 

追込み馬
∟1~3番人気:6頭
∟10番人気~:2頭

 

 

と、なっていました。以上の事から、

 

 

「後方からレースをする場合には追込みにくい馬場状況を覆すだけの能力的アドヴァンテージが必要」

 

 

「人気薄の先行馬は馬場の恩恵を受けやすいので人気薄激走の頻度が高くなっている」

 

 

と言う2点が展開を想定する上で重要になってくると思われます。

 

 

今年の先行勢は逃げて良績を残しているコントラチェック・トロワゼトワルの2頭。そして、1200m戦でも先行出来ているメジェールスルーぐらいが目ぼしいところです。

 

 

重賞ウィナーのコント(武豊)も、日本レコードホルダーのトロワ(三浦)もこれだけ豪華なマンバーに交じるとさすがに人気薄の評価になってしまうと思います。

 

 

人気薄の逃げ馬を演じる資格は十分にあるでしょう。

 

 

どちらが逃げるのかはわかりませんけど、2頭の鞍上を見るとガチガチにやり合う能性は高くはないと思います。

 

 

コントにしろ、トロワにしろマイペースで行けた場合に可能性がゼロでははないでしょう。マークする価値はあるのではないかと思います。

 

 

また、今年は1倍台の支持もあり得るアーモンドアイが出走しています。レースもこの馬を中心に動いていくでしょう。

 

 

アーモンドの出方待ちで有力馬が牽制する事態も想定しておくべきだと思います。後方で踏み遅れるという事もおこりやすのでは?

 

 

そうなって来ると逃げ馬の生存率はさらに上がってくることもあるでしょう。

 

 

なにしろ、15年には最低人気のミナレット(18番人気)が逃げ残れてしまったレースです。こういう悲劇は忘れた頃に起こります。

 

 

逃げ先行馬の残り目には十分警戒しておく必要があるでしょう。

 

 

続いて、このレースの最も特徴的なポイントと言えるのが、リピータが発生しやすい事です。

 

 

ブエナビスタ
∟10年優勝→11年2着

 

ホエールキャプチャ
∟12年優勝→13年2着

 

ヴィルシーナ
∟13年1着→14年1着

 

ストレイトガール
∟14年3着→15年1着→16年1着

 

ジュールポレール
∟17年3着→18年1着

 

 

と、10年~18年までなんらかのリピート馬が必ず存在しています。

 

 

昨年はリピート馬の存在がありませんでしたが、これは一昨年の1~3着馬が1頭も出走していなかったからなので問題外です。

 

 

それも昨年の活躍馬が今年リピートすることでその継続性は維持されます。

 

 

そもそもGⅠ級の牝馬は繁殖に上がるのも早いので、ストレイトガールのように3年続ける馬はとても例外的な存在です。

 

 

2年走って引退と言うケースが多いのが普通です。なので昨年のようにリピートの継続性が一時的に途絶えてしまう年はこれまでにもありました。

 

 

このレースでリピーターとなるために必要な条件が初出走時に爪痕を残しておくことなので、そういう馬がいる年は十分注意せねばなりません。

 

 

今年は昨年の1・2着馬が出走していますからリピートが発生する可能性は十分にあると思われます。

 

 

ノームコア、プリモシーンの2頭は今年も注目の馬となるでしょう。

 

 

 

以上の傾向を踏まえまして、今回の特集は①逃げ先行馬について②リピート条件を持つ馬③GⅠ馬の3構成にしようと思います。

 

 

阪神牝馬Sがマイル戦になって以降は毎年必ず馬券に絡んでいるので、本来は阪神牝馬S組をしっかりと見ておくべきところです。

 

 

ですが、先週のNHKマイルC特集が「前走1着馬の馬券絡みはほとんどない」と言う理由から負け組にフォーカスしたところ、1~3着馬はその通りになりました。

 

 

セオリー通りの特集よりはレースの傾向に合わせてやっていく方が有意義なのかなぁっと思ったので、今週もそのようにさせて頂きます。

 

 

ただ、阪神牝馬S組は非常に重要な馬が多く出走していました。だから、おざなりにしているつもりは全くありません。

 

 

このレースについては回顧録で詳細に書いたつもりです。

 

 

特にサウンドキアラは本番を見据えた意図的な使われ方をしています。その辺についても触れておりますのでお時間があればご覧ください。

 

 

 

 

 

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