【GⅠ特集】 皐月賞 2020
こちらは皐月賞の特集ページです。
皐月賞の優先出走権は弥生賞DI記念の1~3着、スプリングSの1~3着、若葉Sの1・2着に付与され権利枠は8頭になります。
ですが、今年の皐月賞でこの権利を行使した馬は4頭しかいません。
それだけ他路線組の出走枠が広がり、主要ローテを歩んでいない馬や、1勝馬の出走も可能になっています。
こういう背景は先に行われた桜花賞と同じ構図で、皐月賞もまた勢力図が混沌としています。
だいたい弥生賞・スプリングS経由馬が4頭しか出走していないというのが異例な状況です。
例年なら6~8頭は出走してくるので、結果や力関係を把握しやすい状況で行われているのですが、今年はこれがありません。
これでは未対戦組同士の対決になってしまうのも当然です。さらに近年増えたGⅠ馬の直行ローテが加わりますので、今週も能力比較の難しい1戦となりました。
また、こういうメンバーですので皐月賞こそ出走に漕ぎつけましたが、日本ダービーに出走するには賞金的に心許ない馬もいます。
皐月賞で獲得できる日本ダービーの優先出走権は18年に4着馬から5着馬までに拡大されていて、権利を持たない馬には割の良いダービートライアルとして作用します。
競馬の祭典への権利取りと言う思惑も絡んでくるかもしれません。「この馬はダービー向き」と言う馬もいますのでそういう馬の勝負度合いには注意したいところです。
これらの要素を出来るだけ把握して皐月賞の予想に役立てていくことに致します。なので、今週も回顧はUP記事を流用させて頂きます。
なお、桜花賞では特集で扱わなかったデアリングタクトが優勝しました。
重視はしていたのですが重賞好走馬から扱っていったら稿数が増えてしまって手が回りませんでした。
そして、今週もシルク&ノーザンFの無敗馬レクセランスと言うそれっぽい馬が出走して来ますので、ここで簡単に触れておこうと思います。
レクセランス
3戦3勝と負けなしの成績です。しかし、その手綱を取っていた川田騎手は中山での騎乗を早々に取りやめています。
これは騎手の移動制限による影響も大きそうですが、皐月賞裏のアンタレスSで1・2番人気あたりの指示を受けるであろうベストタッチダウンの騎乗を優先させたところもあるようです。
皐月賞の相手関係やレクセランスの能力面を考慮して、この馬のプライオリティが低くなったのではないでしょうか?
川田騎手にとってその程度の馬と言う可能性はありそうです。
3戦のレースを見る感じでは器用そうな面はあるので皐月賞でもロス無く立ち回ってくれば好走と言う事もあるでしょう。
ですが、これまでのレースの質は高いものとは言えず、このレクセランスも他馬を圧倒するようなレースぶりを見せた訳ではありません。
強調出来るような材料はそれほど多くはなさそうで、少なくとも桜花賞馬がそれまでに見せていた強烈なストロングポイントを持っているとは現時点では言えないでしょう。
押え以上の評価には少々疑問を持っています。
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