【回顧】 スプリングステークス

 

こんにちは。

 

 

皐月賞トライアル、スプリングSの回顧をしていきます。

 

 

今年はちょっとかわったレースになったのではないかと思います。

 

 

スプリングSは12秒前後のラップが連続して持続的な展開になりやすいのですが、今年は珍しくスローの展開となりました。

 

 

なので、ラスト3Fが高速化する上がりの競馬となっています。

 

 

ただ、そんな展開ながら先行馬が壊滅しており、差し追込みの馬が上位を占めていたます。本来なら先行利を活かした馬がもう少し掲示板にいてもいいと思うのですが・・・

 

 

これについてフジテレビの解説さんが面白い話をしていました。

 

 

3日連続開催でスプリングSは芝の13戦目だったそうです。なので、内部分の痛みが大きく、外差しが効きやすい馬場に変化していたのだそうです。

 

 

金曜に行われたフラワーC(1000通過59.2秒)は逃げ切り勝ちのレースでしたが、日曜のスプリングSは逃げ馬が4秒近くも遅く通過しながら逃げ粘る事すら出来ません。

 

 

フラワーCを勝ったアブレイズが恐ろしく強くて、スプリングSを先行していた各馬が弱いだけかもしれませんが、馬場のバイアスが変化していた可能性は確かに高そうです。

 

 

フラワーCスプリングSは性別が違うだけで、年齢も条件も同じ状況で行われるレースなのでここまで展開面に相違があるのはおかしな話なのでは?

 

 

例年はフラワーCが土曜で、スプリングSが翌日の日曜となっていました。

 

 

いつものように、同じ条件のレースが時差なく行われていれば馬場の傾向は同じようなものであったでしょう。

 

 

ですが、今年はフラワーCが金曜で、スプリングSは日曜とタイムラグが大きくなったことでこのような変化が出てしまったようです。

 

 

こういうところが今年の肝だったのかもしれませんね。

 

 

そのことに気づかず、馬場の変化に無頓着であったのは反省しなければいかないなぁと私は思いました。

 

 

この空白の1日(土曜)が馬場の傾向を大きく変化さてしまった、この週末の番組立てには少々悪意を感じてしまうところです。

 

 

まぁ、今回は少し勉強になりました。

 

 

このような事がレースの根底にあった今年のスプリングSでしたが、勝ち馬ガロアの決め手がゴール前では際立っていました。

 

 

展開的にヨーイどんでしたし、上記のように外差し馬場にもなっていたので、決め手がより威力を増していたのだと思います。

 

 

この馬はこういう瞬発力勝負があっっているのなのかもしれません。この時期の中山では珍しい33秒台の脚をガロアだけが使っているので余計にそう感じます。

 

そういう解釈でもしなければ、ホープフルS11着馬がホープフルS2着馬を差し切ってしまったことを上手く説明出来そうにありません。

 

 

とにかく、一瞬の脚にはかなりの見どころを感じます。

 

 

 

ただ、そういう性能が武器だと言うなら皐月賞に求められる適性(持続性能)からは少しズレてくるように思います。

 

 

それに、ヒューイットソン騎手も本番の2000mは長いとレース後にコメントを残しています。

 

 

皐月賞がこの馬の適性に合致していない可能性は高いのかもしれません。

 

 

今回はメンバー的に手薄でしたしたのでこの勝利で主役候補と言う扱いになる事もないと思うのですが、過剰に評価する必要も現時点ではなさそうです。

 

 

それにしても、外個人騎手はこういうところで空気を読まない発言をしてくれるから我々としては助かりますね。

 

 

昨年の根岸Sをコパノキッキングで勝ったマーフィー騎手もキッキングは本番のマイルでは距離が長いとその本性をバラしていました。

 

 

本番に向けて含みを持たせるような気遣いがほぼありません。外国人騎手ってどうしてこんなに素直なんですか?こちらとしてはとてもありがたい話です。

 

 

2着のヴェルトライゼンデに関しては見た目のイメージだけで十分だと思います。

 

 

相変わらずセンスの良いレースぶりでしたし、ホープフルS同様に中山2000mへの適性も十分に感じることが出来ました。

 

 

池添騎手も馬場の傾向をよく見ていいところでレースをしていたと思います。

 

 

負けたのは決め手の差が出ただけと思うので悲観するには値しないでしょう。今回のところは展開面による影響が多分にあったものと思われます。

 

 

こういう負け方をしているあたりに本番での可能性を逆に感じる事も出来ると思います。

 

 

本番ではヨーイドンの競馬になる可能性は低いので、次走ではこの馬が好走しやすい条件が待っているのではないでしょうか?

 

 

ただ、レースの質的な面でこれはすごかったと強調出来るものがありませんでした。本番で面白いと言えるような材料まではありません。

 

 

複数いる上位評価の中の1頭。そう言う位置付けから抜け出せていないと思います。

 

 

3着だったサクセッションは指摘していたように距離適性で負けたということでいいでのでは?

 

 

やはり距離が長かった印象でこの着順も最後にギリギリ間に合ったという感じです。

 

 

この3着も先に動いたファルコニアが前が止まりやすい馬場の影響で伸びきれなかったことに助けられています。

 

 

距離が伸びるとマイル戦の様なしっかりとした脚は使えないことがこれではっきりとしたのではないでしょうか?

 

 

やっぱりマイラーと言うことなのでしょう。実際、皐月賞への権利を取りながら次走がNHKマイルCと言う発表が既にされています。

 

 

結果論で恐縮ですけど、この結果だったならスプリングSではなく3週後のNZTに出走していれば楽勝だったのではないかと思ってしまいます。

 

 

クラブの馬なので会員さんには複雑な事かもしれませんね。