【GⅠ特集】 皐月賞 2020

 

こちらは皐月賞の特集ページです。

 

 

皐月賞の優先出走権は弥生賞DI記念の1~3着、スプリングSの1~3着、若葉Sの1・2着に付与され権利枠は8頭になります。

 

 

ですが、今年の皐月賞でこの権利を行使した馬は4頭しかいません。

 

 

それだけ他路線組の出走枠が広がり、主要ローテを歩んでいない馬や、1勝馬の出走も可能になっています。

 

 

こういう背景は先に行われた桜花賞と同じ構図で、皐月賞もまた勢力図が混沌としています。

 

 

だいたい弥生賞スプリングS経由馬が4頭しか出走していないというのが異例な状況です。

 

 

例年なら6~8頭は出走してくるので、結果や力関係を把握しやすい状況で行われているのですが、今年はこれがありません。

 

 

これでは未対戦組同士の対決になってしまうのも当然です。さらに近年増えたGⅠ馬の直行ローテが加わりますので、今週も能力比較の難しい1戦となりました。

 

 

また、こういうメンバーですので皐月賞こそ出走に漕ぎつけましたが、日本ダービーに出走するには賞金的に心許ない馬もいます。

 

 

皐月賞で獲得できる日本ダービーの優先出走権は18年に4着馬から5着馬までに拡大されていて、権利を持たない馬には割の良いダービートライアルとして作用します。

 

 

競馬の祭典への権利取りと言う思惑も絡んでくるかもしれません。「この馬はダービー向き」と言う馬もいますのでそういう馬の勝負度合いには注意したいところです。

 

 

これらの要素を出来るだけ把握して皐月賞の予想に役立てていくことに致します。なので、今週も回顧はUP記事を流用させて頂きます。

 

 

なお、桜花賞では特集で扱わなかったデアリングタクトが優勝しました。

 

 

重視はしていたのですが重賞好走馬から扱っていったら稿数が増えてしまって手が回りませんでした。

 

 

そして、今週もシルク&ノーザンFの無敗馬レクセランスと言うそれっぽい馬が出走して来ますので、ここで簡単に触れておこうと思います。

 

 

レクセランス

 

 

3戦3勝と負けなしの成績です。しかし、その手綱を取っていた川田騎手は中山での騎乗を早々に取りやめています。

 

 

これは騎手の移動制限による影響も大きそうですが、皐月賞裏のアンタレスSで1・2番人気あたりの指示を受けるであろうベストタッチダウンの騎乗を優先させたところもあるようです。

 

 

皐月賞の相手関係やレクセランスの能力面を考慮して、この馬のプライオリティが低くなったのではないでしょうか?

 

 

川田騎手にとってその程度の馬と言う可能性はありそうです。

 

 

3戦のレースを見る感じでは器用そうな面はあるので皐月賞でもロス無く立ち回ってくれば好走と言う事もあるでしょう。

 

 

ですが、これまでのレースの質は高いものとは言えず、このレクセランスも他馬を圧倒するようなレースぶりを見せた訳ではありません。

 

 

強調出来るような材料はそれほど多くはなさそうで、少なくとも桜花賞馬がそれまでに見せていた強烈なストロングポイントを持っているとは現時点では言えないでしょう。

 

 

押え以上の評価には少々疑問を持っています。

 

 

 

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【回顧】 ニュージーランドトロフィー

 

こんにちは。

 

 

NZTのレース回顧をしていきます。

 

 

相性の良いファルコンS組は指摘の通りウィングレイテスト(7番人気)の巻き返しがきまり、負けすぎていた4着アブソルティスモの4着まで。

 

 

他にも前走重賞組のシーズンズベストが2着となり、今年のNZTも概ね傾向通りの結果で想定できる範囲で決着することになりました。

 

 

トリッキーな中山マイルで、3歳の限定戦なので難しい印象が先に立つのですが、このレースも段々と攻略法が見えてきたかもしれません。

 

 

 

ペース・展開

 

12.3-10.9-11.0-11.7-11.7-11.7-11.9-11.8=1:33.0

 

 

2F目に10秒台を刻んでいますのでやはり物凄い速いペースでした。1枠の2頭が競り合う形で先導したので前がかりな展開となってしまいました。

 

 

その割にはラストも頑張っていて11.7-11.9-11.8と失速率の低いラスト3F、後方にいた組でも上位3頭以外は中々前に詰めることが出来ませんでした。

 

 

なので、4着以下が少しちぎれてしまっています。この3着4着間の着差2馬身半が重賞級かそうでないかの境界線になっているように思います。

 

 

道中で緩んむことがなく速いラップを刻んだままゴールまで突っ走てしまうレベルの高いレースで、完全に地力が問われたレースと言っていいでしょう。

 

 

弱い馬から脱落していったレースでした。

 

 

2着馬も3着馬も重賞実績を持っていた馬ですし、勝ち馬もその評判の高さを見事に証明した結果になりました。

 

 

何頭かの例外はあるのですが、4着以下は成長を待つか、生涯条件クラスでの生活を余技無くされることでしょう。

 

 

走破時計も評価するに十分な時計でしたし、非常にハイレベルな1戦であったと思います。

 

 

ただ、上位3頭に関してはまともなら着順は変わっていた可能性があります。

 

 

2着シーズンズギフトが4コーナーで外側に斜行したことで津村騎手は戒告の処分を受けました。

 

 

この斜行の被害馬になったのが8番の馬と、1着馬(⑪)・3着馬(⑯)の3頭です。

 

 

シーズンズの斜行で連鎖的に⑧→⑪→⑯と言う順に4コーナーで外に流されていきました。

 

 

さらに、この過程で1着ルフトシュトロームが直線入り口で3着ウイングレイテストを外側にさらに弾き飛ばしています。

 

 

結果的に見てもこれが無ければと言う着差(0.1秒差)です。

 

 

シーズンズはそもそも斜行が無ければあのタイミングで抜け出して来れなかったでしょう。

 

 

ルフトもグレイテストを弾いていなければ進路をなくしていたので踏み遅れていたはずです。

 

 

まともだったら3着ウィングレイテスト優勝の可能性は捨てきれませんので、私も否定はしません。

 

 

今回の展開だけでは上位3頭に明確な力差を見出すことは出来ないでしょう。

 

 

ただ、このように最後の進路どりはレースの結果を決める重大な一面であったと言えます。

 

 

フェアではありませんでしたが、ギリギリの攻防戦をここに見ることが出来ます。レースの醍醐味は堪能できたのではないですか?

 

 

 


各馬評価

 

 

ルフトシュトロームはゴール前のアナウンスでは上手く発音出来ずに言い直していました。良いにくい名前なんでしょうね。

 

 

重賞初制覇を無敗で達成することになりました。これで3戦3勝です。それまでの2戦も強い競馬をしていてノーステッキでここまで来ていました。

 

 

厳しくしんどい流れでしたので今回はさすがに鞭が入りましたけど、しっかりと反応して最後に一伸びすることが出来ました。

 

 

この点は評価出来る材料となるでしょう。

 

 

厩舎側としては繊細な面が残っているので中山マイルの他頭数だと揉まれ弱いかもしれないという懸念を持っていました。

 

 

なので、今回は外目を引いて上手く乗り切れたと言う事かもしれません。馬群に包まれた時の不安材料を残したままなのは、懸念材料とせねばなりません。

 

 

どこまで強いかは依然未知数なままで、GⅠ級の評価を確実にするのはメンタル面の成長は必須条件だと思われます。

 

 

ただ、成長途上な点も多く、本来の能力を出し切れていない可能性すらあるので無事に行けば前途は有望でしょう。

 

 

滑舌の良いアナウンサーでも噛んでしまうようなややこしい名前です。この馬が強くなって来ると実況中継は大変かもしれませんね。

 

 

なお、この後はNHKマイルCに進むことになっていて、実はレース前から本番はレーン騎手をFIXさせていました。

 

 

それだけにNZTはNHKマイルC出走を確実にさせるための必勝態勢であったのだそうです。

 

 

2着シーズンズベストは4コーナーでの斜行が無ければもっと素直に喜べたのでしょうが、ちょっと後味の悪さも残した印象です。

 

 

なお、この馬は春はここまでと言うのが最初から決まっていて、権利を取ってもNHKマイルCには出走せずに秋に備える事がレース前から決まっていました。

 

 

それ以前の戦績を見ればわかるように志向としては中距離タイプの馬なので、秋に秋華賞と言うのが最大目標になっています。

 

 

その為にも、出来ればここで賞金加算をして秋に余計なレースには使わないようにしたいと、先々を見据えた戦略プランが練られていました。

 

 

なので、確実に賞金を上積みできるレースをと言うことでいろいろな選択肢からこのNZTが選ばれています。

 

 

よって、今回が超絶メイチであったことは間違いがありません。そういう事を知っていれば馬券は取りやすいですね。

 

 

そういう訳でマイル適性に期待したNZTに出走したのではない事をちゃんと覚えておく必要があります。

 

 

半年後、例えば紫苑SローズSに出走してきた時に前走がマイル重賞だったからと距離延長を不安視しないように注意しておきましょう。

 

 

3着ウィングレイテストはここ2戦の敗戦で人気が落ちていましたが、厩舎や馬主の期待は高い馬でGⅠ2勝のウィンブライトに匹敵すると言われていた馬です。

 

 

朝日杯FSは力負けなのかもしれませんが、前走は休み明け&馬場差など敗因は明確でした。条件が整っていればこのぐらいのメンバーならさすがに巻き返します。

 

 

あくまでNHKマイルCを目標にやってきた馬なのですが、ここである程度の結果を出しておかないと本番に楽しみが無くなるだろうと厩舎のモチベーションは決して低くありませんでした。

 

 

最終コーナーでのアクシデントが無ければこの馬が勝っていた可能性も十分にありましたので、これで胸を張って本番へ向かえることでしょう。

 

 

 

次走見直し対象馬

 

 

 

3番人気6着のハーモニーマゼランは今回は厳しい流れになっていたと思います。

 

 

レースが中盤にさしかかる頃には先導したカリオストロ・カフェサンドリヨンの2頭に追走する形をとっています。

 

 

これだけ速いペースに真正面から付き合ってしまいました。さすがに厳しい展開です。

 

 

大野騎手はもう少し控えることも出来たはずなのですが。馬のリズムを重視したのかもしれませんが、ちょっと強気が過ぎた印象です。

 

 

それでも4コーナーでは持ったまんまで前の2頭を交わして行く様はとても格好良かったと思います。

 

 

こういうハイペースの競馬に対応出来る上質なスピードがあることも今回で解りましたし、レースセンスそのものは感じられました。

 

 

やはり良い馬ですね。今日のところは展開負けと言う感じでいいと思います。展開次第で今後もどこかで食い込んで来ることでしょう。

 

 

先々的にもしばらくは注目を外せない馬だと思います。

 

【回顧】 阪神牝馬ステークス

 

こんにちは。

 

 

阪神牝馬ステークスの回顧をしていきます。

 

 

今年も前年の桜花賞で好走した馬が凡走してしまいました。

 

 

シゲルピンクダイヤ(桜花賞2着)・ダノンファンタジー桜花賞4着)・ビーチサンバ(桜花賞5着)と4歳世代で昨年の桜花賞を走った馬はいいところがありません。

 

 

やはり1年経つと他世代と戦っていくので相手関係がまるで違う事が大きな要因になります。当時と同じようなレースにはなりません。

 

 

阪神牝馬ステークスはもうそういうレースでいいんだと思います。

 

 

だとしても今年の4歳世代が情けない結果になったと思います。

 

 

昨年暮れのターコイズSではこの世代が1~4着まで独占していたので、今回1頭も馬券絡出来なかったのは気になります。

 

 

 


ペース・展開

 

 

12.3-10.8-11.4-12.0-11.9-11.2-11.7-11.6=1: 32.9

 

 

2F目に10秒台が刻まれていて、34.5-58.4と流れていく前半にしっかりと負荷のかかるレースでした。

 

 

昨年よりも1秒半、一昨年より2秒半も速いペースでレースは行われ、過去2年と比較すると格段にレースの質が上がっています。

 

 

これは形成杯AHを逃げて日本レコードを記録したトロワザトワルの参戦が大きかったかもしれませんね。今回も果敢な逃げでペースを釣り上げていきました。

 

 

こういう流れなので後半に上がりが極端に高速化することはなく、使えて34秒台前半がいいところでした。

 

 

そうした流れでもしっかりと末脚を使えた馬が上位に来たと言う印象で1・2着の上がり33秒台は優秀だったと思います。

 

 

他馬が使えない脚を繰り出して決め手の優秀さが目につきます。

 

 

それと阪神の馬場状況もまだいいんでしょうね。厳しい流れを3番手追走していた馬が3着と粘り、ラチ沿い5番手追走の馬が直線で抜け出すという結果。

 

 

レース的にはイン前競馬でした。

 

 

まだ前が止まりにくい馬場状況なのでしょう。2着馬以外に外から伸びてこらた馬はおらず、外を回した組が不利になっていたようにも思います。

 

 

今回の1・2着はヴィクトリアMでも上積みを期待できそうな使い方をここでしていたので、質の高い前哨戦で好走出来たことは非常に有意義だったと思います。

 

 

サウンドキアラ・スカーレットカラーの2頭には良い前哨戦になったのではないでしょうか?

 

 

各馬評価

 

 

サウンドキアラはこれで重賞3連勝となったのですが、2連勝した時点で賞金的にはもう十分でした。

 

 

よって、今回は仕上げを一段落として本番にオツリを残した仕上げをしています。

 

 

かつ、陣営も阪神コースでどんな走りをするかが分からなかったので本番に繋がるレースが出来れば良いと、試走感を匂わせていました。

 

 

その程度の意欲で結果を出してしまうのですから、今はよほど強いんだ思います。

 

 

レース前までは京都で勝ち鞍全てを上げた【6・1・0・1】と言う成績、阪神コースは【0・2・2・0】と言う成績でした。

 

 

苦手と言う成績ではありませんが、結果の無かった阪神コースで結果を出せた点も大きな収穫でしょう。

 

 

この点は馬が成長している証かもしれません。

 

 

今回の阪神牝馬S組はほとんど次戦でヴィクトリアMに向かいますからそういうメンバー相手に圧勝出来たのは大きかったのでは?

 

 

全てとは言いませんが勝負付けが済んでしまった馬は少なくないのではないかと思います。

 

 

敵はグランアレグリア・ノームコアと言った未対戦のGⅠ馬ぐらいなものでしょう。本番も楽しみな馬と言う他ありません。

 

 

なお、重賞3連勝でヴィクトリアMと言うと2年前のミスパンテール(5着)とイメージがダブりますが、ミスパンテは本番ではガス欠気味でした。

 

 

既述したように、キアラは本番にオツリを残していましたのでまだ上積みを期待出来る状況です。

 

 

馬もどんどん強くなっている印象もあり、ミスパンテよりは良い状態を期待してもいいのではないかと思います。

 

 

2着のスカーレットカラーは普通なら完全な負けパターンだったのですが、よくぞ2着に来たものです。

 

 

直線入り口ではほぼ最後方というポジションで、この時点で既に馬群の中で詰まって行くところがありません。

 

 

そこからは馬群の中で徐々に前との差を詰めていくのですが、さらに狭いところに突っ込んでしまい本当はここで万事休すだったと思います。

 

 

あの窮屈な所に突っ込んでひるまなかったスカーレットの気持ちの強さは素晴らしい。左右の馬は弾き飛ばすように抜けてきました。

 

 

この局地戦に勝利したことでレースの勝ち筋がようやく見えてきました。

 

 

進路を確保できた時には残り100mぐらいだったのですが、そこから一気に前との差を詰めて2着浮上。

 

 

ゴール前になっても馬群が団子状態であったことが幸いしました。それで一瞬の脚だけでなんとかなすることが出来たのです。

 

 

2着とは言え冷や冷やもの競馬でした。

 

 

岩田騎手は狭い所から馬を捌くのは相変わらず上手いなぁと思う反面、それまでのレース運びが今回は良くなかったのではないかと思います。

 

 

もう少しスムーズな競馬が出来ていればスカーレットが勝っていたと思います。ちょっともったいない競馬でした。

 

 

その岩田騎手ですが、ここにはもう1頭のお手馬シャドウディーヴァも参戦していました。

 

 

岩田騎手も本当に大事にしている馬なので、今回もどちらに乗るか非常にに迷っていたそうです。

 

 

選択の決め手となったのは「シャドウディーヴァに勝てるだけの仕上がりにはしてあるから」と言うスカーレット陣営の殺し文句であったそうです。

 

 

実際、ディーヴァは12着と全くいいところがなかったのですからスカーレット陣営の熱意が勝った結果だったのでしょう。

 

 

スカーレットもディ―ヴァも次走はヴィクトリアMと言う事になっていますので岩田騎手の騎乗馬選びも注目が必要でしょう。

 

 

ディメンシオンが3着になったことで今年も人気薄の先行馬が絡み3連系の配当を押し上げることになりました。

 

 

ですが、近2年はスロー展開に乗じた人気薄先行馬が残って波乱を演出したのですが、今年はシビアな展開を先行して残したのですからこの結果は素晴らしいですね。

 

 

前2年と同じく人気薄でしたけど、流れが向いた好走ではありませんので3着と言う結果にフロック性はなさそうです。

 

 

では、どうして急に走ったのか?これに関しては状態や調子が上がっていたからとしか言いようがありません。

 

 

何かが劇的に変化したという事情は全くないので、正直好走理由が見当たらないのです。

 

 

強いて言えば、春になり暖かくなって来たからと言う感じは少しします。3連勝していた頃は夏場であったので寒いよりは熱い方が良い馬かもしれません。

 

 

 

 

次走見直し対象馬

 

 

 

ダノンファンタジーは馬体重+22kでした。私の聞いていた話では+15kぐらいだろうとの話だったので、それよりも重かったという事になります。

 

 

これまでも始動戦やトライアルなどの前哨戦を勝ちながら、肝心の本番で結果が出ない事が続いていました。

 

 

なので今回は意識的に調整を遅らせたのだそうです。

 

 

この馬は気性に難があるので、初戦で造り過ぎてしまうと2戦目で馬が煮詰まってしまい失敗パターンを繰り返してしまったという反省からそうなったのだそうです。

 

 

なので、今回の結果はあまり気にする必要がないでしょう。完全なたたき台仕様の造りになっています。それは目方増にもしっかりと表れていることです。

 

 

次走への上積み幅はかなり大きいのではないかと思います。

 

 

それに、レースぶりは昨年同様の強いファンタジーの走りをちゃんと出来ていたでしょう。

 

 

スタートは出ていましたし、すぐにポジションキープ、キツイ流れでもいつも先行スタイルで競馬が出来ていましたし。直線でも一瞬伸びそうな気配も見せています。

 

 

この馬の基本的な走りは今回も出来ていたと思います。それで伸びれなかったのはもう仕上げの問題です。

 

 

馬体重や中身の面でいつもの復帰戦と比べると雲泥の差がありました。悪い方に。

 

 

勝てればよかったのかもしれませんが、レースの流れに乗った5着なら順調な部類ではないでしょうか?

 

 

昨年からの能力減は確認出来ませんでしたので、次戦に向かた始動戦ならまずな評価で大丈夫です。

 

 

ただ、2・3歳時から懸念されていた気性の問題は残念ながら成長がほとんどなかったそうです。相変わらず行きたがってしまうのだとか。

 

 

その辺が成長してくれば大きいところに手が馬だとは思うんですけどね・・・

 

 

 

【GⅠ特集】 桜花賞特集 2020

 

こちらは桜花賞の特集ページです。

 

 

今年は粒ぞろいな桜花賞となりそうです。

 

 

阪神JFチューリップ賞の上位を独占したマルターズディオサ・クラヴァシュドール・レシステンシアの3頭。そして阪神JFから直行してくるリアアメリア。

 

 

桜花賞の主要ローテ以外から桜花賞にやってきたシンザン記念勝ちのサンクテュエール、クイーンCの1・2着ミヤマザクラ・マジックキャッスル。

 

 

重賞初挑戦ながら2戦2勝のデアリングタクトも侮れません。

 

 

5強、6強と強い馬が何頭いるか分からないのが今年の桜花賞の特徴と言っていいかもしれません。

 

 

各馬が高いレベルで拮抗しておりどの馬にもチャンスがあるように思います。

 

 

また、有力馬はどの馬も順調にこのレースを迎えており、レースは大混戦になりそうな案配です。

 

 

データ的な観点から言えば、桜花賞はどの角度から検証したところでチューリップ賞組みが優勢と言う答えしか出て来ません。

 

 

データを重視して例年通りチューリップ賞組を上位にとるか、未対戦の馬から未知の可能性に賭けるかがまずは分かれ道の様な気が致します。

 

 

2・3歳戦はレース回顧を交えて各ステップレースを検証するようにしてきましたが、今回はそれでは追いつかないかもしれません。

 

 

レース回顧は既に投稿したものを流用することにして各馬の検証を中心にやっていくことに致します。

 

 

対戦していないメンバーが複数いるので能力比較は難しいですから、まずは各馬の性能や近況を出来るだけ確認してその適性を把握する必要があります。

 

 

チューリップ賞組優位のデータに立ち戻るのはそれからでいいでしょう。

 

 

また、桜花賞はペースもバラエティーに富んでいて、その年々で流れ方がまちまちです。

 

 

スローになりやすいとか、ハイペースで流れやすいなどの極端な傾向もなく、マイルドな流れになることも多々あります。

 

 

この10年ではスロー3回(10・15・19年)、ミドル4回(11・12・16・18年)、ハイ3回(13・14・17年)とそれぞれほぼ平均的な回数が記録されています。

 

 

展開によってパフォーマンスが上がる馬とそうでない馬はいるものですから、展開想定も同様に重要になってくるでしょう。

 

 

そういう適性についても各馬の検証ではっきりしてくるといいと思います。

 

 

なお、ワンターンのレースで、コースも広々としているので極端に不利と言う枠がありません。

 

 

大昔、阪神コースが改修される前は死に枠だった大外枠もしっかり馬券圏内に来ています(1勝2着2回3着1回)。

 

 

物理的な不利は否めませんが、能力のある馬ならリカバー可能な範囲です。

 

 

ただ、ラッキーライラックの時に言われましたが、1枠1番だけがなぜかアベレージが低いので少々気になります。

 

 

ただ、それも明確な理由がある訳ではないので評価を下げる具体的な根拠は思いつきません。このコースレイアウトで内枠だけが悪いという事はないでしょう。

 

 

 

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【回顧】 大阪杯

 

こんにちは。

 

 

大阪杯の回顧をしていきます。 

 

 

1・2着馬が並走しながら3番手を行き、3着馬がハナを行った馬の逃げ残り。上位3頭の通過番手を確認ると単純な前残りの競馬です。

 

 

1000mを60.4秒で通過していたことで解説者はスローペースと言う話をしています。確かにGⅠレベルのレースなら決して速いとは言えないペースです。

 

 

ただ、だからと言ってこのレースが単純な上がりの競馬出と言う事でもありません。むしろレベルの高い1戦と評価できると思います。

 

 

なぜなら、このレース内容はスワーヴリチャードの強さが大絶賛された一昨年前とほぼ同質のレース内容だからです。

 

 

今年の大阪杯は前半の60.4秒に対し、後半の1000Mは58.0秒で進み、極端な後傾ラップとなっています。

 

 

このラップ構成の点でスワーヴリチャードの時と類似しています。スワーヴの時は前半61.1、後半57.1秒と言う配分でした。

 

 

前半が今年の方が速い分だけ、後半に少し時計要していますが、それとて1秒に満たないものです。十分評価出来る内容だったと思います。

 

 

わかりやすく言えば、昨年引退してしまったマルターズアポージがレース序盤でぶっ飛ばしていたような展開を1000mを通過してからやったようなものです。

 

 

マルポは中距離のレースを58秒台でビュンビュン飛ばして行くような馬でした。今年のダノンキングリーが後半記録した58.0秒はそれ以上のスピードです。

 

 

マルポの場合は余力たっぷりの前半に記録したものに対し、ダノンキングのそれはレースを半分終えてからのそれであります。

 

 

どちらがしんどいかは言うまでもありません。

 

 

カデナの様な格下が追い込めてしまうあたりも、前がいかに厳しい展開だったかを物語っていると思われます。

 

 

ラスト1000mに渡りスピード比べが繰り広げられたレースと解釈すれば、レースの見方も変わってくるでしょう。

 

 

長い区間で11秒台の連続ラップを強いられているので、こういう流れだと弱い馬から脱落していくものです。

 

 

上位に来た馬はGⅠにふさわしい強さと速さをしっかりと発揮していると思います。レースの中身は非常に優秀だったとしていいのではないでしょうか?

 

 

逃げてこのラップ構成を作り上げたダノンキングは、終始ジナンボーに絡まれながらのものでした。展開面から見てもこの粘り腰はとても脅威的です。

 

 

ダノンキングのスピードの持続力、それを可能にする心肺機能の高さはどれをとっても素晴らしい競争能力と言ってよさそうです。

 

 

この内容で負けたらもう仕方ないと思うのですが、これだけの内容でしたから非常に残念な結果でした。

 

 

強いて言えば、やはり本質的には距離がもう少し短い方が良いんだと思います。2000mは少々長いのでしょう。

 

 

距離適性を超えるレースなのでもう少し自分に都合の良いような楽なペースでもよかったかもしれないなぁとちょっと思います。

 

 

また、輸送もやはり良くなかったようです。

 

 

案の定、輸送後に体重は減ってしまっていたそうです。輸送下手な所もこの馬には気の毒なところでした。

 

 

ただ、現地入り後に少しでも調整できるようにと木曜輸送をしていましたから、それで持ち直せたところもあったのだと思われます。

 

 

これは陣営の見事な判断でした。

 

 

ただ、やっぱり距離・輸送と言う点でこの馬には大阪杯がベストの条件ではなかったことは間違いがなさそうです。

 

 

とにかく、このレースで一番強い競馬をしたのは間違いなくダノンキングリーだったという事は断言しておこうと思います。

 

 

さて、勝ち馬は牝馬、2着馬も牝馬。今年初参戦した牝馬2頭が歴史を変える結果となりました。

 

 

ライラックは前2頭とは離れた3番手を追走していました。こういうペースを前で受けながら一脚使えているのですから、この馬の能力も疑う余地がありません。

 

 

強い競馬だったと思います。

 

 

 

休み明けの中山記念で見せた反応の鈍さも今回は見せることがなく、スタート、勝負所と要所要所で素晴らしい反応を見せていました。

 

 

叩いたらキッチリと変わるタイプなんでしょうね。上積みの大きい状態でこのレースを迎えたことが大きな勝因の1つです。

 

 

また、仕掛けをワンテンポ遅らせていてデムーロ騎手も見事だったと思います。この方にしては見事なスタートでしたし、あのポジションを取り追走出来た事も素晴らしかったと思います。

 

 

とは別に、1つ注目しなければいけないところがあります。

 

 

負け続けていた時は強気な競馬が裏目に出ていた馬でしたが、控える競馬をすることで終いまでしっかりと脚を使えるようになりました。

 

 

そのおかげで近況は安定した成績を残してもいました。

 

 

しかし、今回は3番手から積極的な競馬でともすればこの馬が負けていた時の競馬をしていたことになります。

 

 

にも拘わらず、今度はしっかりと伸びきりGⅠ3勝目を上げることが出来ました。

 

 

これは明らかに馬が進歩している証拠だと思います。自在性がかなり増しているのではないでしょうか?

 

 

ライラック自身が強くなっているのだと思います。こういう競馬が続くようだとこの先も取りこぼしを想定しにくくなって来ます。

 

 

今後は予想の中心に据えざるを得なくなって来そうです。かなりアテに出来る軸馬になっていると思います。

 

 

なんだか成長曲線のあり様がどこかリスグラシューに似てる気がしませんか?もし本当にそうなら次走も楽しみになって来ます。

 

 

3歳時に嫌と言うほど苦杯を飲まされたアーモンドアイに一矢むくいる日が近づいているのかもしれません。

 

 

2着クロノジェネシスもさすがの安定感でした。これで10戦目でしたが9度(5勝2着2回3着2回)は馬券になっています。

 

 

戦う相手が徐々に強くなって来ているのですが、それでも結果を出し続けるのですからほんとエラい馬だと思います。

 

 

今回は枠の差、仕掛けの差で負けたという印象で着差からもライラックと大きな力差を感じさせませんでした。

 

 

外枠からポジションを取りに行かなければいけなかった手間や、ライラックよりも外目を追走せざる得なかった展開などを考慮すれば、むしろジェネシスの方が厳しい競馬をしていたという事は言って差し支えがないでしょう。

 

 

ライラックとはこれで2戦2敗となってしまいましたけど、対戦成績ほど力差を感じませんでした。どこかで再戦なれば逆点することも可能なのでは?

 

 

この2頭のライバル関係も今後続いていくなら競馬が面白くなるのではないでしょうか?

 

 

 

その他の有力馬も一応触れておきます。

 

 

5着ワグネリアンの脚が伸び始めたのはゴールまで100mを切った頃で時すでに遅しです。やはりエンジンのかかりが遅い馬ですね。

 

 

スタートも決まり、レースの流れには乗れていましたから、案外だったという他ありません。

 

 

勝負仕上げで挑んでいただけに期待していたのですが、どんなに立派に仕上げても馬の本性までは変えられないという事なのかもしれませんね。

 

 

やはり東京でないとこの馬の持つ力はフルに発揮されないのでしょうか?だとしたら春競馬がつまらない馬と言うことになってしまいますが、それでいいんでしょうか?

 

 

7着ブラストワンピースですが、この馬のコメントをするのはつらいですね。

 

 

強いて言えば、スタートでポジションが取れずに後方からの競馬になりました。

 

 

後ろからの競馬になったら、外目をマクらざるを得ないというのは理解できるのですが、その手そのものがこの大阪杯では禁じ手です。

 

 

どの馬よりも早めに仕掛けなければいけない位置ですし、外を回ることで脚を余計に擦り減らすことになります。

 

 

そんな運びで最後に脚が残るはずがありません。各馬と大きな力差がない以上はこういうロスは致命的になります。

 

 

このような競馬では有利に運んだ馬との差は歴然と出てしまうものです。

 

 

川田騎手もあんなポジションでレースをするつもりはなかったんでしょう。ただ、もう少しチャンスのある乗り方は出来なかったものかと思います。

 

 

外を行ったら負け確定なのですから、だったら詰まってしまうリスクを背負いがらもイン突きに賭けた方が可能性は残っていたのではないでしょうか?

 

 

特集でも指摘したんですけど、川田騎手はプラン通りに運べれば上手なんでしょうが、不慮の事態に直面した時の対応力はほとんどないですね。

 

 

だからこれだけ有力どころに乗りながら、GⅠを中々勝てないんだと思います。付き合い方を考えないといけないかもです。

 

 

最後に武豊騎手の話を少々しておきます。

 

 

前週の高松宮記念同様に今回も離れた最後方を追走しただけで終わってしまいました。

 

 

高松宮記念のアイラブテーラーはレース当週に寝違えて調教できずに無調教でレースに出走していました。そんな馬では競馬どころではありません。

 

 

レースも回ってきただけで鞍上も何もやらずに17着馬から11秒も遅れて入線した超大差負けでした。

 

 

さすがにこれは論外でよさそうです。

 

 

そして、今回のロードマイウェイはゲートを出た後に脚を捻ってしまったようで、無理せず後方を回って11着馬から5馬身差の最下位入線。

 

 

これもアクシデント扱いでいいでしょうから、言うに及びません。

 

 

今年はトライアルやらステップレースやらを勝ちまくっていましたけど、肝心な所で運に見放されているようです。

 

 

こんな競馬ばかりだと温厚な武豊騎手でもさすがにストレスがたまっているのではないかと勘繰ってしまいます。

 

 

そんな武豊騎手は桜花賞で2歳女王レシステンシアの騎乗が決まっています。この馬は強力な先行馬です。

 

 

少なくともここ2週の様なレースにはならないでしょう。勝かどうかはともかく、この馬で後ろから競馬をすることはさすがにないと思います。

 

 

武豊騎手にとってストレス発散にはもって来いのレースとなりそうです。

 

 

 

 

【回顧】 高松宮記念

 

こんにちは。

 

 

高松宮記念の回顧をしていきます。 

 

 

ゴール前で横一線に4頭が並んだ最後は見応えあるレースでした。

 

 

そんな大混戦を制したはずのクリノガウディーでしたが、最後の斜行で4着に降着。前日の日経賞同様に後味が悪い競馬となってしまいました。

 

 

和田騎手は馬がヨレたと話していますが、どの辺のことを言っているのでしょうか?それにしては随分と切れ込んで行っているようにも見えるのですが。

 

 

本当はモズスーパーに馬体を併せたかっただけなのではないかとちょっと思います。それはそれで悪い事ではないでしょう。

 

 

ただ、内から来ていたダイアトニックを確認するのが遅れてしまったのではないかと思います。

 

 

最後に気づいて慌てて外に切り替えているのですが、間に合いませんでした。少し勝負を焦ってしまったのかなぁと言う感じが致します。

 

 

ただ、クリノガウディーは15番人気でかなりの人気薄でしたから、この降着で救われた人は多かったのではないかと思います。

 

 

どんな結果でも最後に当たり馬券を手にしている人が勝者ですから、羨ましい限りです。

 

 

15番人気が馬券からいなくなっても各種配当は結構なもんでしたかあら。ほんと羨ましいです。

 

 

さて、繰り上がりでGⅠ制覇となったのがモズスーパーフレアでした。

 

 

中京コースがベストではないという持論は今でも間違っていないと思うのですが、あそこまで単騎で行けてしまうとは考えませんでした。

 

 

展開想定が甘かったなぁと反省しています。

 

 

誰もモズスーパーに鈴をつけに行くことなく、2番手以下を離した楽逃げでしたので松若騎手はしてやったりだったのではないかと思います。

 

 

テン3Fが34.2秒ですからいくら馬場が悪かったとは言え、スプリントGⅠであればドスローに近いペースだと言えます。

 

 

昨年は33.2秒で逃げていた同馬も、今年は1秒もゆっくり逃げれましたから息も十分入れられたと思います。

 

 

突っついてくる馬も皆無でしたのでストレスなく行けたのもすごく大きかったですね。

 

 

どうして誰も行かなかったのかぁ?とはちょっと思いましたけど、組み合わせを見ればそこは十分考えれる範疇でしたので迂闊でありました。

 

 

とにかく決め手勝負にはしたくないタイプの馬ですからこういう競馬しかありません。全てが上手い事運んだなぁと思います。

 

 

ただ、今回の勝利よりも2着だったスプリンターズSの方がモズスーパーは強かったですからね。秋の中山では今日よりもっと強い姿で参上してくれると思います。

 

 

陣営は既に9月の中山へ直行と話しています。斤量的に夏のスプリント戦なんか使えないからでしょう。

 

 

詰めて使うのもよくない馬なので、このローテはモズスーパーにとってはいいですね。秋も期待出来るのはないでしょうか?

 

 

2着(入線は3着)には猛烈に追い込んできたグランアレグリアが入りました。でも、ちょっと脚を余したかもしれませんね。

 

 

池添騎手はタワーオブロンドンやダノンスマッシュをマークして踏み遅れたのかなぁとも思っていました。

 

 

が、池添騎手は「初めての1200mで置かれる感じになった」と語っています。まぁ、そういう事はあるでしょう。

 

 

だとしたら、今回は経験値で負けたという事でいいのかもしれません。スプリントのスピードになれてくればまた違った結果を望むことも出来ると思います。

 

 

この日は馬場が悪化しており、他の芝戦では外がしっかりと伸びていました。でも、高松宮記念は例年の傾向通りイン有利なレースとなっています。

 

 

それを直線外から迫れていたのはこの馬だけでした。やはり1頭だけ力が違っていたかもしれません。さすがは桜花賞馬ですね。

 

 

ただ、この先はヴィクトリアM→安田記念と言うローテが決まっていますので、その機会は9月まで持ち越されることになってしまいますが。

 

 

問題は次走まで2ケ月もないという事でしょう。詰めて使った過去戦はいい結果になっていないので、調整は難しいかもしれません。

 

 

上手に調整出来ればいいのですが。

 

 

3着(入線は4着)のダイアトニックにとっては悔しい競馬であったと思います。

 

 

あれが無ければ勝っていたかどうかは賛否が分かれるところですが、こんなモンモンとした気持ちになっていることもなかったでしょう。

 

 

この馬も初スプリントでしたが、発馬も決まり流れにも乗れていましたのでグランアレグリアよりはスプリント戦に対応出来ていたように思います。

 

 

それこそ不利が無ければアレグリアよりは前に来ていたのは確実だったと思います。

 

 

この馬もこれでレース選択の幅が広がりました。この後は安田記念が規定路線の様な話でしたが、それも含めて今年1年はいろんなレースで存在感を発揮してくることでしょう。

 

 

人気の2頭、ダノンスマッシュとタワーオブロンドンはは全くいいところ無くレースを盛り上げることすらありませんでした。

 

 

ダノンスマを管理する安田隆厩舎では将来的にはダイアの方が上、タワーオブを管理する藤沢厩舎では素質はアレグリアの方が上と言う評価をレース前にしていました。

 

 

奇しくも両師の言う通りの結果となっているのは皮肉な話です。

 

 

2頭の敗因はいろいろ調べていたのですが、ダノンスマの方は結局わからず仕舞いでした。

 

 

スタートは相変わらず良くありませんでしたが、これは毎度のことで、いつものようにすぐリカバー出来ており、これが直接的は敗因とは思えません。

 

 

馬場は悪化していましたが、結局はインも例年のように伸びていましたのであのコースを伸びて来れないというのはやはり不可解です。

 

 

考えられるのは左回りが良くないという可能性が考えられるのですが、昨年はこなしていましたからここに帰結してしまうのも不本意な感じです。

 

 

負けた理由はいろいろとあると思うんですけど、力を出していないというのは言っておいても良いのではないかと思います。

 

 

そうすると体調面に問題があった可能性も指摘する必要がありそうですが、それもはっきりとは現時点で分からないので・・・

 

 

厩舎側でも、結局のところ敗因不明と言う事に現時点ではなっているので、秋に課題を残したレースとなってしまいました。

 

 

タワーオブの方はこれはと言う敗因が少しが解って来ました。

 

 

レース中のアクシデントではなく、どうも今期の調整方法に原因があったのではないかと言われています。

 

 

昨秋のスプリンターズS制覇までが強行軍だったので、以降の放牧で馬を緩ませすぎてしまったようです。

 

 

その影響で外厩先での立ち上げがかなり遅くなってしまいました。

 

 

そこで厩舎側がこれじゃ間に合わないから早く戻してほしいという事で1月からトレセンで乗り込むはめになってしまいました。

 

 

それでも仕上げは急仕上げとなってしまい、オーシャンS週の最終調教は大失敗しています。

 

 

また、急な負荷をかけてしまったのでテンションも高くなってしまい、始動戦としてよい状況ではありませんでした。

 

 

結局、そういう状態でオーシャンSを使ったことで目に見えない疲労が溜っていたのだろうと言うのが今回の敗因だと今は言われています。

 

 

高松宮記念の調整自体は上手くできていたように見えたのですが、完全にリカバー出来ていなかったのでしょう。

 

 

中身の面で絶好調だった昨年のデキに持ってこれていなかったと言うのが関係者側の敗者の弁と言う事になっているようです。

 

 

次戦がどこになるかはわかりませんが、こういう状況だと馬を一から作り直す必要があるかもしれませんね。

 

 

また、強い姿を見せて欲しいところですが・・・

 

 

【GⅠ特集】 大阪杯 2020

 

 

こちらは大阪杯の特集ページです。

 

 

ヴェロックスの他にクレッシェンドラヴも脚部不安で回避となって最終的には12頭立で行われる今年の大阪杯

 

 

古馬のGⅠレースでは少頭数で行われるレースが増えてきましたね。

 

 

最近の例でいえば、16年安田記念が12頭立て、17年宝塚記念が11頭立てなどがあります。

 

 

また、当日除外が出て13頭立てから12頭立てで行われた18年天皇賞秋や19年天皇賞春と言った例もあります。

 

 

「社台の使い分け」と言う言葉が流行って使われるようになって来たのが15年ぐらいからと記憶しているのですが、こういう背景が時に少頭数GⅠを生むのでしょう。

 

 

GⅠレースには出走するだけでも良いという陣営もかつては多くいましたから、一昔前ではちょっと考えられないような事態に今はなっています。

 

 

ただ、だからと言ってレースがつまらなくなるという事は決してなく、配当的な魅力が無くなってしまうという事も断じてありません。

 

 

上記に例として出した4レースは下記の様な結果になっていました↓

 

 

・16年安田記念:馬連3,230円、3連複14,990円、3連単153,560円

ロゴタイプ(8番人気)→モーリス(1番人気)→フィエロ(6番人気)

 

 

17年宝塚記念:馬連5,250円、3連複10,670円、3連単70,420円

サトノクラウン(3番人気)→ゴールドアクター(5番人気)→ミッキークイーン(4番人気)

 

 

18年天皇賞秋:馬連1,520円、3連複6,420円、3連単24,230円

レイデオロ(2番人気)→サングレーザー(4番人気)→キセキ(6番人気)

 

 

19年天皇賞春:馬連1,780円、3連複16,410円、3連単49,110円

∟フィエールマン(1番人気)→グローリーヴェイズ(6番人気)→ パフォーマプロミス(8番人気)

 

 

と、このように1~3番人気が馬券圏内で同居したという事例は皆無であり、3連系は全て万馬券決着になっています。

 

 

どれも適度に荒れているのです。

 

 

予想ブログの方では少頭数の場合に荒れる前提で予想をすることがよくあります。

 

 

頭数が少ないことで各馬が牽制しやすくなったり、相手が絞りやすくなるので有力馬の出方待ちをしているうちに踏む遅れたという事が競馬ではよくあるからです。

 

 

その結果、少頭数のレースでは荒れる結果になる事が珍しくはなく、皆さんも少なからずそういう経験をお持ちだと思います。

 

 

グレードが上がってもこのような傾向に変化はないようなので、GⅠレースと言えでも油断大敵なのです。

 

 

もし、皆さんの周りに「今回は少頭数で堅そうだからつまらない」とおっしゃっる方がいるようでしたら、「そんなことはないんだよ」と優しく教えてあげてください。

 

 

さて、今回の特集は12頭なので全頭紹介でも良いのですが、今週も後手後手に回っているのでそこまでの時間はないでしょう。

 

 

ローテションもバラバラですので、各ステップレースを分析する必要もなさそうです。

 

 

なので、有力馬&候補馬を限定して何頭か見ていくようにしたいと思います。

 

 

 

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【回顧】 スプリングステークス

 

こんにちは。

 

 

皐月賞トライアル、スプリングSの回顧をしていきます。

 

 

今年はちょっとかわったレースになったのではないかと思います。

 

 

スプリングSは12秒前後のラップが連続して持続的な展開になりやすいのですが、今年は珍しくスローの展開となりました。

 

 

なので、ラスト3Fが高速化する上がりの競馬となっています。

 

 

ただ、そんな展開ながら先行馬が壊滅しており、差し追込みの馬が上位を占めていたます。本来なら先行利を活かした馬がもう少し掲示板にいてもいいと思うのですが・・・

 

 

これについてフジテレビの解説さんが面白い話をしていました。

 

 

3日連続開催でスプリングSは芝の13戦目だったそうです。なので、内部分の痛みが大きく、外差しが効きやすい馬場に変化していたのだそうです。

 

 

金曜に行われたフラワーC(1000通過59.2秒)は逃げ切り勝ちのレースでしたが、日曜のスプリングSは逃げ馬が4秒近くも遅く通過しながら逃げ粘る事すら出来ません。

 

 

フラワーCを勝ったアブレイズが恐ろしく強くて、スプリングSを先行していた各馬が弱いだけかもしれませんが、馬場のバイアスが変化していた可能性は確かに高そうです。

 

 

フラワーCスプリングSは性別が違うだけで、年齢も条件も同じ状況で行われるレースなのでここまで展開面に相違があるのはおかしな話なのでは?

 

 

例年はフラワーCが土曜で、スプリングSが翌日の日曜となっていました。

 

 

いつものように、同じ条件のレースが時差なく行われていれば馬場の傾向は同じようなものであったでしょう。

 

 

ですが、今年はフラワーCが金曜で、スプリングSは日曜とタイムラグが大きくなったことでこのような変化が出てしまったようです。

 

 

こういうところが今年の肝だったのかもしれませんね。

 

 

そのことに気づかず、馬場の変化に無頓着であったのは反省しなければいかないなぁと私は思いました。

 

 

この空白の1日(土曜)が馬場の傾向を大きく変化さてしまった、この週末の番組立てには少々悪意を感じてしまうところです。

 

 

まぁ、今回は少し勉強になりました。

 

 

このような事がレースの根底にあった今年のスプリングSでしたが、勝ち馬ガロアの決め手がゴール前では際立っていました。

 

 

展開的にヨーイどんでしたし、上記のように外差し馬場にもなっていたので、決め手がより威力を増していたのだと思います。

 

 

この馬はこういう瞬発力勝負があっっているのなのかもしれません。この時期の中山では珍しい33秒台の脚をガロアだけが使っているので余計にそう感じます。

 

そういう解釈でもしなければ、ホープフルS11着馬がホープフルS2着馬を差し切ってしまったことを上手く説明出来そうにありません。

 

 

とにかく、一瞬の脚にはかなりの見どころを感じます。

 

 

 

ただ、そういう性能が武器だと言うなら皐月賞に求められる適性(持続性能)からは少しズレてくるように思います。

 

 

それに、ヒューイットソン騎手も本番の2000mは長いとレース後にコメントを残しています。

 

 

皐月賞がこの馬の適性に合致していない可能性は高いのかもしれません。

 

 

今回はメンバー的に手薄でしたしたのでこの勝利で主役候補と言う扱いになる事もないと思うのですが、過剰に評価する必要も現時点ではなさそうです。

 

 

それにしても、外個人騎手はこういうところで空気を読まない発言をしてくれるから我々としては助かりますね。

 

 

昨年の根岸Sをコパノキッキングで勝ったマーフィー騎手もキッキングは本番のマイルでは距離が長いとその本性をバラしていました。

 

 

本番に向けて含みを持たせるような気遣いがほぼありません。外国人騎手ってどうしてこんなに素直なんですか?こちらとしてはとてもありがたい話です。

 

 

2着のヴェルトライゼンデに関しては見た目のイメージだけで十分だと思います。

 

 

相変わらずセンスの良いレースぶりでしたし、ホープフルS同様に中山2000mへの適性も十分に感じることが出来ました。

 

 

池添騎手も馬場の傾向をよく見ていいところでレースをしていたと思います。

 

 

負けたのは決め手の差が出ただけと思うので悲観するには値しないでしょう。今回のところは展開面による影響が多分にあったものと思われます。

 

 

こういう負け方をしているあたりに本番での可能性を逆に感じる事も出来ると思います。

 

 

本番ではヨーイドンの競馬になる可能性は低いので、次走ではこの馬が好走しやすい条件が待っているのではないでしょうか?

 

 

ただ、レースの質的な面でこれはすごかったと強調出来るものがありませんでした。本番で面白いと言えるような材料まではありません。

 

 

複数いる上位評価の中の1頭。そう言う位置付けから抜け出せていないと思います。

 

 

3着だったサクセッションは指摘していたように距離適性で負けたということでいいでのでは?

 

 

やはり距離が長かった印象でこの着順も最後にギリギリ間に合ったという感じです。

 

 

この3着も先に動いたファルコニアが前が止まりやすい馬場の影響で伸びきれなかったことに助けられています。

 

 

距離が伸びるとマイル戦の様なしっかりとした脚は使えないことがこれではっきりとしたのではないでしょうか?

 

 

やっぱりマイラーと言うことなのでしょう。実際、皐月賞への権利を取りながら次走がNHKマイルCと言う発表が既にされています。

 

 

結果論で恐縮ですけど、この結果だったならスプリングSではなく3週後のNZTに出走していれば楽勝だったのではないかと思ってしまいます。

 

 

クラブの馬なので会員さんには複雑な事かもしれませんね。

 

 

 

【GⅠ特集】 高松宮記念 2020

 

こちらは高松宮記念の特集ページです。

 

 

高松宮記念で馬券になる馬はシルクロードS阪急杯オーシャンSをステップにする馬にほぼ限られていて、過去10年の対象馬30頭中26頭がこの3レースを前哨戦として使っていました。

 

 

なので、普通はこの3レースをみっちりと精査すれば馬券は大体当たるはずなんですけど、今年はそう簡単に行きそうにありません。

 

 

やはりグランアレグリアステルヴィオ、ノームコア、モズアスコットのマイルGⅠ馬4頭の検証はそれなりに必要なことでしょう。いずれの馬も1200mは初出走になりますので、対応可能な馬を分析面からあぶり出しておかなければなりません。

 

 

でも、避ける労力には限りがあります。3つの主要3ステップを全て検証することは出来そうにありません。そこはプロではないのでご了承下さい。

 

 

そこで主要ステップからは今回の登録段階で最も多かったオーシャンSを回顧を含めて詳しく分析していこうと思います。

 

 

この路線の主役級の2頭ダノンスマッシュとタワーオブロンドンもこのレースに出走していましたので、ここに力点をおいておくのは悪い判断ではありません。

 

 

残りのシルクロードS阪急杯も関連性が非常に高いレースなのですが、詳しい分析を今回は省かせて頂きます。出走馬の中には本番でも面白いのではないかと言う馬もいますから、チョイスして簡潔に扱うように致します。

 

 

なお、このページを作成中の現在は木曜日であと少したら日が変わってしまうような時刻です。そんなに時間もないので、各テーマを撮って出しの要領で完成次第随時掲載していきます。

 

 

ちなみに、金曜日はほぼ1日中作業に費やせそうですので、出来るだけこの日の内に特集を書き終えてしまおうと思っています。

 

 

こんな感じでレースまでの3日間をやっていきますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。

 

 

 

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【回顧】 阪神大賞典

 

こんにちは。

 

 

阪神大賞典の回顧をしていきます。

 

 

キセキの事から話さないといけないのでしょうが、ちょっと深刻そうですね。

 

 

以前のように逃げれるかどうかは分からないという話はレース前にしておきましたけど、ここまでド派手に出遅れるとは思いませんでした。

 

 

川田騎手の談話によると「ゲートが開いても出る気がなく」と言うことを言っています。だとすると気性が相当悪い方に変化してしまったと言うことになります。

 

 

普通の出遅れ(?)だったトーセンカンビーナのスタートと比較してみると、キセキのゲートは確かにひどいですね。スタートしようという気が無いように見えます。

 

 

思えば有馬記念の出遅れもこの兆候を表していたのかもしれません。私もあの時よりは出るだろうと思っていたのですが、実際はどんどんひどくなっているような状況です。

 

 

ここまでひどくなってしまうと競争馬として扱えなくなってくるので、コメントのしようがありません。

 

 

この結果をうけてキセキには発走調教再審査が命じられています。角居調教師も今後の予定を全て白紙と話していて、どう扱っていいのかわからないという感じのようです。

 

 

まぁ、本命馬がそんなスタートだったのですが、それでもは3着ぐらいの可能性はまだあるかなぁと思っていました。

 

 

タフな馬なので不利な展開でも上手く運べれば何とかしのぎを削れるのではないかとすがる思いでいたのですが・・・

 

 

そのはかない願望も1週目のスタンド前まででした。馬が行き違ってしまい完全にかかっています。

 

 

残りが約2分もあるレースなのにこのテンションでどうにかなるわけがありません。以降はレース見ているのが苦痛で、苦痛で・・・

 

 

このキセキの状況を川田騎手は「暴走していた」と話しているのですが、それは額面通りに受け取れません。

 

 

長距離戦戦であのようなテンションに馬をしてしまうのは致命的です。そうならないために騎手の役割が中距離よりも比重が大きくなっているのですから。

 

 

出遅れたことは馬のせいかもしれませんが、レース中に馬を御せなかったのは騎手のせいだと思います。

 

 

押し上げるタイミングももっと別な方法があっただろうと思いますし、川田騎手の責任は小さくないと思います。

 

 

 

そんなキセキの凡走を後目に見ながら優勝したのがユーキャンスマイルでした。

 

 

インサイドから突き抜けて来ましたが、このインサイドと言う勝ち方がいいですね。岩田騎手の好騎乗だと思います。

 

 

ユーキャンスマイルはサウスポーとして左回りでは能力を発揮する馬ですが、右回りだとモタれ癖があり、走りが安定していません。

 

 

昨年も菊花賞で3着したことこから「もう右回りは大丈夫」と言う触れ込みで天皇賞春を走ったのですが、結局はモタれて馬券になりませんでした。

 

 

今回はその時以来の右回りだったのですが、その不安が皆無ではなかったんだと思います。だから岩田騎手もあんな騎乗をしたのでしょう

 

 

岩田騎手はレースの大部分をラチ沿いでやり過ごしています。この効果は非常に大きかったのではないですか?

 

 

モタれ癖のある馬がラチ沿いに固執することは癖を矯正する手段としては有効です。ラチを頼ることで馬を真っすぐ走らせ安くなるからです。

 

 

スタートしてしばらくは探り合いをしていましたが、岩田騎手は1週目のスタンド前ではラチ沿いに移動して以降はへばりついて動きません。

 

 

直線も外に回すことはなく、馬群を捌いての差し切りでした。あれだけ狭いところ狭いところを狙っていけば、どんな馬でも真っすぐ走るしかありません。

 

 

今回の勝利は岩田騎手の作戦勝ちだと思いますね。工夫を凝らして馬の力を出し切る素晴らしい騎乗だったと思います。

 

 

ただ、このように今回は岩田騎手がユーキャンスマイルのモタれ癖を完全に封じ込めたことが勝因です。

 

 

本番が今回のように上手く行くかどうかは何とも言えません。

 

 

頭数も増えてきますし、枠の有利不利も大きくなります。今回のように楽にラチ沿いにたどりつけるとも限りません。

 

 

まだ、どんな時にでも真っすぐ走るかどうかは言いきれず、癖が完全に矯正した保証はないのではないかと思います。

 


3着にイショウテンゲン。またしても3000m級レースで存在感を示す結果となりました。ただ、この馬も取り扱いには注意が必要です。

 

 

この馬は本質的なステイヤーと言うよりも長距離戦で上がりが高速化しないことを上手く利用して好走しているに過ぎません。

 

 

この馬のウィークポイントはラストに速い脚を使えないことです。長距離戦なら上がりがかかりやすいのでこの弱点を誤魔化すことが出来るのです。

 

 

その証拠が今回の2・3着の結果に見て取れます。直線入り口では同じ位置にいたのですが、ゴールでは2着馬に先着されています。

 

 

トーセンの末脚は35.8秒でしたが、メイショウは36.0秒でした。要するにキレ負けているのです。

 

 

このように少しでも上がりが速くなるとこの馬以上の脚を使える馬は他にいくらでもいます。

 

 

長距離戦にシフトして最も勝ちに近づいたのはダイヤモンドSです。この時の上がりは37.4秒と時計を要する展開でした。

 

 

また、世間をあっと言わせた弥生賞の時の上がりも36.7秒とかかっています。

 

 

このぐらいの上がりで間に合うような展開ならば3000mでも、2000mでもどちらでもいいと言うのがこの馬の真の姿なのです。

 

 

レース後に松山騎手が「渋った方が良い馬なので・・・」と語っていた内容も、つまりはそういうことなのでしょう。

 

 

この馬もこの後は天皇賞春に向かうでしょうが、3000m3戦で好走を続けたことでザ・ステイヤーみたいな評価にするのはいささか抵抗を感じます。

 

 

バテない強みがありますのでステイヤーとしての資質を全否定するつもりはありません。

 

 

ただ、その実態は鈍足ステイヤーと言ってよく、本質的にはステイヤーズSダイヤモンドSぐらいの方がお似合いです。

 

 

良馬場の京都で上がりが速くなるならこの馬以上の速い脚を使えるステイヤーはいくらでもいるはずです。

 

 

過剰な評価はいかがなものか?然し、逆もまた真なりではあります。

 

 

天皇賞春の当日にどろんこ馬場の様な状態にでもなっていれば、この馬が一番有利だという事もまた事実でありましょう。

 

 

当日の天気次第で馬の評価を3割マシぐらいにする必要のある馬だと考えています。